三鷹阿波踊り

夕暮れの午後6時
「チャンカ チャンカ チャンカ ♫」高い金属音が鳴り始まる。
摺鉦(すりがね)の音だ。三鷹阿波踊りのスタートだ。

去年の夏に僕は阿波踊りの魔法にかかってしまった。
シーズンオフは録画した阿波踊りをつまみに酒を飲むほどのファンである。
一年、この時が楽しみであった。朝からそわそわ胸躍る。

踊り手の綺麗にまとめられた髪。鮮やかな夏色のゆかた。真っ白な足袋。
紅白の鼻緒。 深くかぶった網み笠、顔が隠れ色っぽい。

彼女たちは同調した舞で練習量がうかがえる。
手の高さまでシンクロしている。足さばきも一歩・一歩モデルウォークで美しい。

そこにリズムだ。夏祭りの笛、三味線、締太鼓、体に響く大太鼓、「チャンカ・チャンカ」の摺鉦(すりがね)
リズムは 「チャンカ」の「カ」は入ることによって
裏リズムとなり、 身も心も解放されいつの間にかトランス状態なるらしい。
裏リズムで有名なのは、ジャマイカのヒーロ「ボブマーリー」でお馴染みの
レゲエである。

日が落ちると三鷹駅南口通りは 屋外のダンスホールと化す。
ずっと同じようなリズムが続く。 魔法はどんどん深くなる。


3時間はあっという間であった。
午後9時 魔法は解けないまま家路に向かう。

今週末は高円寺阿波踊りが開催されます。

髪をまとめて、阿波踊りの魔法に掛かろう。

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